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コラム・ブックレビュー
コラム 広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー!
月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

ライブドア・ショック

 とうとうXデーがきた。
 「ホリエモン」ことライブドアの堀江貴文社長が、1月23日に逮捕された。

 ブログの「Livedoor社長日記」、1月22日付け。「テレビ朝日のサンデープロジェクトの人が、私の携帯電話番号をどこからか入手してきて、突然、10回以上もテレビに電話で生出演しろと半ば脅迫電話めいた電話をかけてきました。……マスコミって何でもありなんですね。いちいち反論するのも困るくらい捏造記事も相変わらず多いですし…。疑いをかけられている件につきまして私は身に覚えがないですし、……」と記している。

 マスコミに露出し、注目を浴びることで自社の株価を上げ、それを基に企業を買収する「錬金術」が、次々明らかになっている。「時代の寵児」と最大限持ち上げておいて、今度は一転して叩く。一部マスコミのやり方は、同じマスコミにいる人間として忸怩(じくじ)たる思いがある。しかし、ホリエモンの方もマスコミを最大限利用した。ナンバー2の宮内取締役が「堀江は人寄せパンダ」とテレビで言っていた。

 それにしても、ライブドアは「虚業」そのものだった。浮かれたマネーゲームに毒された世の中を憂う。それでも、社長日記のブログには「ホリエモン応援している」という支持のメールが多数を占める。「世の中、株ぐらいしか夢が持てないのでは」と知人が言ったのが耳に残っている。

 ホリエモン現象は「政治の貧困」を表しているようでもある。先の衆院選で広島6区にホリエモンが無所属で出馬した。その時、小泉自民党はホリエモンを亀井静香議員の「刺客」として送り込んだのである。自民党の広告塔にしたのは間違いない。アホ幹事長が「私の息子!」と応援している映像が象徴的だ。

 ところが、ホリエモン逮捕後、小泉首相はホリエモンの支援を「別の問題」と片付ける。「改革、改革」と叫ぶいわゆる「小泉改革」に利用して、都合が悪くなれば知らぬ顔。これが小泉流である。踊らされている若者が哀れだ。

【午睡/2006.01.25】


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