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広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

いったい、どうなっているの

「いったい、どうなっているの」。つい、こんなボヤキが出てしまう。

そう、永田町のことである。菅政権の迷走ぶりは、目を覆うばかりである。迅速な復興を最優先に掲げて新設した松本龍復興対策担当相は、就任わずか9日しか持たなかった。それも、被災地を訪問して、「知恵を出さないやつは助けない」などの高圧的な発言で引責辞任したのである。松本氏の放言は被災地の住民はもとより、テレビを見ていた私も気分を悪くした。

任命責任を国会で追及された菅直人首相は、責任は認めたものの、相変わらず政権維持に意欲を燃やしている。首相は、任期中に何とか実績を残したいと粘り腰を発揮しているが、史上最悪の引き際の悪さという「実績」を残す結果になりそうなのは皮肉である。

首相が身を引く条件に挙げた3点セットは第二次補正予算案、公債発行特例法案、再生可能エネルギー特別措置法案。この成立は、首相が即退陣するのが一番早い。つまり、首相が辞めないと頑張っているために、ずるずる延びているのが現状だろう。

その空気が読めない首相は、さしずめ「KY」か。身内の民主党長老から「一分、一秒でも早く辞めることが、被災地のため、民主党のため」と言われても、臆しない。その頑張りには舌を巻いてしまう。なかなか真似のできることではない。ある意味で「すごい人」である。気が短くてすぐに諦める私には、尊敬に値するほどだ。

政治に対する不信感は増すばかり。いったいこの国はどうなるのだろう、と嘆いてばかりいても始まらない。しょせん、国民の程度にあった政府しか持つことができない、と言われる。議院内閣制のわが国で、内閣を構成する国会議員を選んだのは国民なのである。より良いリーダーを選び、少しでもこの国を良くしようと思うのであれば、政治に関心を持ち続けて、政治を「菅首相のように粘り強く」チェックしていくしかないのである。ああ…。

【午睡/2011.7.8】


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