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コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《もり・かけ解散》

広島カープのセ・リーグ連覇から一週間を過ぎた。カープファンとしては、まだ余韻に浸っている。昨シーズンも今シーズンも、2位に大差をつけての優勝である。弱小球団だったカープが、「強すぎる」というぜいたくな悩み。ただ、全国区でカープファンが増えているのはいいが、ファンのマナーが悪くなったとの指摘もある。「一強」でおごってはいけない。ここは、謙虚になりたい。

「一強」といえば、自民党と安倍政権。安倍一強のおごりから、議員の不祥事、森友・加計問題を引き起こした。内閣支持率も急落し、一強がほころびかけた。途端に安倍晋三首相は「反省」を口にして、しおらしいふりをしたものだ。ところが、野党第一党の民進党も不倫スキャンダルや離党ドミノでごたごたしている。内閣支持率は、敵失と北朝鮮情勢もあって少し持ち直している。

そんなところで、突如として浮上したのが、解散総選挙である。9月28日の臨時国会開会冒頭に解散、10月22日投開票という日程。任期を一年先にして、なぜ今解散なのか? はたして「大義」は? 安倍首相は「消費税率を10%に引き上げた際、税収の使途を変更する方針について信を問う」としている。

解散の理由は何だか、「後付け」にみえる。森友・加計問題の疑惑隠しではないのか、との批判が出るのも当然だろう。首相は「国難突破解散」というが、「もりそば」、「かけそば」にひかけて「もり・かけ解散」とでもいえようか。要は、ごたごたする野党を見て、「今だったら勝てる」とにらんで解散に踏み切ったのだろう。安倍政権への批判が大きくても、それに代わる受け皿がないのも実情である。

小池百合子都知事が、受け皿として「希望の党」を急きょ立ち上げた。サプライズをねらった作戦だろうが、「一強・自民」の受け皿になれるのかどうか。都議選の小池旋風が国政選挙ではどうなのか。有権者は、暴言や不倫騒動の当事者たちを、どう判断するのだろうか。「そば」でも食べながら、じっくりと一票の投票先を考えたい。

【午睡/2017.9.26】


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