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コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《コロナと五輪》

東京オリンピック開催まで2カ月を切った。コロナ禍の中で、本当に開催できるのかどうか、いよいよ切羽詰まった状況だ。世論調査では、開催賛成より中止または延期を望む方が上回っている。感染の収束ができていない現状では当然だろう。現在進行形の聖火リレーも、まったく盛り上がっていない。

この日のために猛練習を続けているアスリートたちのことを考えると、何とかして開催できればいいのに、と多くの人が思っているだろう。一方で、ワクチン接種がなかなか進まない現状ではリスクが高すぎる、とも思う。どちらがいいのか判断に迷う「複雑な心境」というのが率直な感じである。

国民にマスクや外出自粛などを求める一方で、緊急事態宣言の発令と解除を何回も繰り返す政府の対応は、無策と言わざるを得ない。五輪開催を政権維持のために利用しようとしている、としか思えない菅政権。あがけばあがくほど、自分で自分の首を絞めているように見える。

イスラエルや米国の状況から、コロナ禍の終息には結局のところ、ワクチン接種が進むかどうかにかかっているようだ。五輪開催時の選手団や関係者、マスコミ関係者は合わせて10万人。一つの考えとしては、この人たち全員にワクチンを接種し、開催中に他の人たちと接触しないように競技を進めることができれば、大会そのものは可能ではないか。

コロナで巣ごもり生活をしている身としては、アスリートたちの雄姿をテレビ観戦したいと思う。そのためにも、この際、五輪関係者のワクチン接種を優先することに賛成したい。もちろん、「ワクチン接種の順番を平等に」という考えはあるだろうが、五輪開催のためなら理解が得られるのでは。そして、観客を一部入れるか無観客かについては、状況判断をすれば良い。

素人考えだが、いかがだろうか。さて、五輪がとにもかくにも開催されるか、はかない夢に終わるか。状況は開催中止の方向に向かっているように見えるのだが…。

【午睡/2021.5.25】


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