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広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《酷暑》

今年の夏はとりわけ暑い、と感じているのは私だけではあるまい。暦の上で「立秋」を過ぎた後も、残暑が厳しい。残暑という言葉が当てはまらないように思える暑さである。

日中の猛暑はもちろん、連日の熱帯夜。お年寄りが、電気代を節約するためにエアコンをつけないで熱中症になった、というニュースが報じられている。多くの家がほぼ一日中、エアコンをつけている状態だろう。

この暑さだけにエアコンは仕方がないが、温度調整がなかなか大変である。暑さに比較的強い人もいれば、弱い人、冷房の風が耐えられない人と個人差があって一筋縄ではいかない。わが家は孫と妻と3人暮らしだが、3者3様だけに、夜中に冷房を付けたり切ったり。睡眠不足で朝からぐったりしている始末である。

ロシアのウクライナ侵攻から1年半。いまだに戦禍は続く。この戦争が、世界のエネルギー不足や物価高騰の一因にもなっている。今の時代、多くの家庭では各部屋にエアコンがついているだろう。しかし、何台も冷房を稼働させると、翌月の電気代に音を上げることになる。私の家も、節約のため1部屋だけにエアコンをつけて、3人が一緒に寝ている。

田舎育ちの身には、畳敷きの広い部屋に蚊帳を張って寝た夜を懐かしく思い出す。冷房がなくても、涼しい風が吹き抜けて心地よかった。地球温暖化は年々進む一方だ。自分たちが招いた温暖化を、止めることができない愚かな人類である。年金生活の年寄りには、これから一層辛い夏が待ち構えている、と思うと情けなくなる。

寝苦しい夏の夜、エネルギー高騰の一因を作った“どこかの独裁者”をつい、ののしりたくなってしまう。

【午睡/2023.08.17】


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