《ショータイム》

日本だけでなく、米国でも大谷フィーバーが吹き荒れている。米大リーグのオールスター戦で大谷翔平選手が1番DH、先発投手というリアル二刀流で出場し、勝利投手にもなった。オールスター戦前日のホームランダービーにも出場して活躍する「ショータイム」にファンは魅了された。コロナ禍の中、重苦しい雰囲気の漂う東京オリンピックが何だか霞んでしまうような感じである。

それにしても、大谷選手の前半戦はすさまじいの一言だ。ホームラン33本で2位に5本差をつけてトップを独走。投げても4勝1敗、走っても盗塁12個。193pの長身でハンサム、おまけにみんなから愛される性格の良さ。自然体で野球を楽しんでいる姿も好感が持てる。神様は2物どころか、4物も5物も与えている感じだ。

前半戦、毎朝目覚めると、大谷選手がホームランを打ったかどうかを確かめるのが楽しみになった。私だけでなく、日本の野球ファンの多くが同じ思いだったようだ。このワクワク感は、ゴルフのタイガーウッズ選手の全盛時代にテレビ観戦で抱いた感じに似ている。今や、大リーグの1流選手も大谷選手を別格と認めるまでになった。野茂選手やイチロー選手が大リーグのレジェンドになっているが、大谷選手は伝説の選手であるベーブルースと比較される「異次元のスーパースター」になったと言って良い。

大リーグにとっても、リアル二刀流のスーパースター誕生は、野球の盛り上げにも経済的効果の面でも好ましいことだろう。アジア人に対する人種差別の払しょくにも貢献するのではないか。ここまでくると、嫉妬心なんか吹っ飛んでいるというか、持ちようがないというか。日本人として素直に喜びたい。

後半戦が始まるが、ホームラン王を取ってほしいと、日本のファンはみんな思っているだろう。心配なのは「ケガ」だけである。すっかりファンになった妻は、「あとは、いい嫁さんがきてほしいだけ」というのが口癖になった。

ホームランを打った後、笑顔でベースを回る大谷選手を1回でも多く見て、スカッとしたい。

【午睡/2021.7.16】