2年ぶりに「7年遅れ」の続きを書く。
3月15日は、息子が4年間学んだ宮崎県の大学卒業式。「卒業おめでとう。4年間よく頑張った。息子を誇りに思う」とメールを送った。
このコラムの最初が4年前の「7年遅れ」(1)だった。息子が大学に合格し、気持ちの整理がついたところで、書き残しておきたいと思ったからである。そして今回、コラムを書きながら、昔の日々が走馬燈のように頭の中を駆け巡った。高校時代の登校拒否、3年半の自宅ひきこもり、高校中退、教会の手伝いから少しずつ社会復帰、大検を受けて大学受験…。
息子の挫折を通して、悩み迷っている人たちを優しい目で見ることができるようになった。謙虚になることの大切さを、息子から教えられたといってもよい。
それにしても、4年間は早かった。息子は大学生活という「青春」を謳歌したようだ。間もなく30歳になる。気になるのは、就職がまだ決まらないことである。宮崎に住む予定で、仕事を探している。息子は「大丈夫だから」という。挫折を乗り越えたのだから、何とかやっていくだろう。信じて、見守るしかない。
陰に日なたに息子を励ましてくれた教会の「牧師先生」、信者たち、そして友人、知人のみなさんに感謝、感謝、感謝。
「7年遅れ」はこれを最後にしたい。
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