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広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

「政権選択」選挙

 暑い「戦い」である。7月21日に衆院を解散して、8月30日の投開票。8月の投開票は1902(明治31年)以来だから異例だ。猛暑の時期は避けてきたのである。解散から40日と長いのも異例である。

そして、今回の総選挙は極めて大きな意味を持つ。最大の争点が「政権選択」だからである。都議選の民主党圧勝を受けて、「政権交代」が現実味を帯びている。投開票日まで日にちがあるので、何が起こるか分からないが、今のところ「自民が惨敗し、民主が過半数を獲得」というのが大方の予想だ。

 それも、民主に対する積極的な支持というのではなくて、自民に失望して「1度代えてみては」という感じのように見える。オバマ米大統領のキャッチフレーズではないが「チェンジ」ということである。小選挙区は2大政党制を目指した制度だ。導入されて15年、「政権政党の失政があれば、政権交代によってチェック機能を働かす」という狙いがようやく実現しそうである。

 主要政党のキャッチフレーズを列記すると、自民は「論より実行」、民主「政権交代」、公明「生活を守り抜く」、共産「貧困なくし、平和な日本へ」、社民「いのちを大切にする政治」、国民新党「ブレない政治」になる。どう見てもインパクトが強そうなのは「政権選択」だろう。

 自民は「これまでの政権実績」を訴えるということなのだろうが、気になるのは政権政党なのに民主に対するネガティブキャンペーンが目立つことだ。民主党政治を「裏付けのないけた違いのばらまき」などと非難ばかり。大型補正予算で「ばらまき」をしてきたのはどこの政党だろう。

 民主の方も、まずは「政権交代」ありきで、政権をとった後どうなるのか、不安は否めない。政権交代しても、非自民政権だった細川内閣のように短期政権で終わると、元のもくあみである。

果たして、ダイナミックな政権交代が実現するのかどうか。久し振りに、わくわくするような総選挙である。みんな投票に行こう。

【午睡/2009.7.27】


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