廣文館廣文館

廣文館

店舗ごあんない
本を探す【e-hon】
本を注文するには
お買い得の本
ひろしまの本

HON-TOカード
コラム・ブックレビュー
スタッフ募集
お役立ちリンク集
会社概要
IR情報
HOME


株式会社 廣文館
〒730-0035
広島市中区本通り1-11
TEL:082-248-2391 
FAX:082-248-2393
E-mail:info@kobunkan.com
コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

民主党代表戦

政権交代から1年。この国の政治は、果たして良い方向に向かっているのだろうか。一言でいえば「期待はずれ」だろう。期待が大きかっただけに、民主党の迷走ぶりには失望感も大きい、というのが実情ではないか。

今、民主党代表選の真っ最中だ。菅直人首相と小沢一郎前幹事長が激しいつばぜり合いを演じている。衆院第一党の党首選びは、首相を選ぶことでもある。14日には結果が出る。さて、菅首相が再選されるのか、それとも実質最大の実力者である小沢さんが首相になるのか。あなたはどちらに?

初めに、私は小沢さんが好きになれない、とお断りしておく。その上で、一度小沢さんに首相を任せてみたい、という気持ちである。好きになれない、といったのは自民党時代の小沢さんにインタビューしたこともあるし、官房副長官だった小沢さんの懇談にも出たことがあり、それなりに知っているからだ。

菅さんは、薬害エイズ問題で名を上げた厚生大臣の印象が強い。官僚と対峙したその力量に期待をかけたが、首相になってからは言動があまりにもふらついている。首相の器ではなさそうだ。

一方の小沢さんは、カネの問題、ぶっきらぼうな対応と「悪人面」、マスコミを敵にしたことなどから、国民の多くから嫌われている。カネの問題で逮捕までされた田中角栄、金丸信と同じにおいもする。裏のかけひきが鼻につくうさんくささもある。だが、カネの問題を抱えていても結果的に国民のためになることをする政治家であれば、クリーンなだけで何もしない政治家よりはるかにましである。

小沢さんの豪腕ぶりは、だれも否定しないだろう。官僚の食い物にされているこの国を、政治主導で国民のものに取り返すためのリーダーシップを発揮できるのは、この人しかいないのではないか。期待はずれの民主党政権で、最後の砦が小沢政権だ。好き嫌いは別として、そう思わせるものを持っている。

小沢首相でだめなら、この国はカオス(混沌)とした闇をさまよい続けるのだろう。

【午睡/2010.9.7】


▲ページトップ back

Copyright(C)2005 KOBUNKAN.All rights Reserved.