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株式会社 廣文館
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コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《平成という時代》

30年前を思い出す。1月8日、内閣官邸の記者会見場。当時、竹下内閣の小渕恵三官房長官が「平成」と書かれた台紙を掲げた。その映像は、よくテレビでも放映される。私はちょうど、官邸記者クラブ員の1人として記者会見場にいた。昭和が終わり、平成の始まりを目の当たりにした光景を、今でも鮮明に思い出す。

それから30年、まもなく平成が終わる。平成元年(1989年)は、国際的にはベルリンの壁が崩壊し、国内では3%の消費税が導入された年である。バブル景気に浮かれていた日本は、1991年のバブル崩壊で奈落の底に落ちていく。この年、ソ連邦も崩壊し、東西冷戦が終わる。

1990年代に起きた様々なことを列記したい。91年、陸上競技の100mで人類が初めて10秒の壁を破る。カール・ルイス選手である。92年、新幹線のぞみが走る。93年、皇太子徳仁親王が雅子さまとご結婚。94年、サッカーJリーグ開幕。向井千秋さんが日本人女性で初の宇宙旅行。そして、95年は阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件が起きる。

98年、ケータイでインターネットサービスとE―mailの開始が始まった。まだ、この前のことである。ネット時代はこの20年間で、信じられないほどの進化を遂げていく。平成は「産業革命」に次ぐ、「ネット革命」の時代だったと語り継がれていくだろう。

2001年9月11日に、米同時多発テロ事件が起きる。そして、11年3月11日には東日本大震災が発生。平成は“災害とテロ” の時代であったともいえる。米大統領にトランプ氏がなり、「アメリカファースト」を唱えて、世界中が振り回されるばかり。ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席、北朝鮮の金正恩委員長ら独裁者たちの動きによって、国際情勢はカオス(混沌)の中を漂っている。

「人類は滅亡に向けて突き進んでいる」というのが、私の持論である。平成という時代は、滅亡へ向けて加速したように思える。新しい元号の時代が、滅亡とは逆の方向に変わってほしい、と願うばかりだ。

【午睡/2019.1.28】


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