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株式会社 廣文館
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コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《長梅雨》

湿気が多い。傘がいる。洗濯ものが乾かない。屋外スポーツができない。膝や腰が痛くなる。気分が落ち込むこころ…などなど。一般的に、雨が嫌いな人は多い。とりわけ、雨が降り続き蒸し暑い梅雨はうっとおしいと思うだろう。地球温暖化の影響で、毎年のように豪雨災害も起きている。今年は、長い梅雨の上にコロナ禍もあって、まさに半端ではない状況だ。

ネットで調べたら、「雨が好きな人は10%ほど」とあった。少数派だが、雨が好きな人もけっこういる。例えば、花粉症のひどい人は雨の方が楽である。私の知り合いにも、雨好きな人がいる。「雨が降っていると何だか心が落ち着く。薄暗い雨降りの日に雨音を聞きながら、心置きなく読書をするのが楽しみ」という。

私の場合は、半々の気持ちである。持病のせいで雨降りには関節の具合が悪い。梅雨の蒸し暑さもイヤである。一方、家庭菜園をしているので、適当に雨が降ってほしい。山城巡りをしているので、雨が続くと困る。「晴耕雨読」という言葉があるように、雨の日にゆっくり読書をするのはなかなか良いと思う。一人でいることが好きな人は、外出自粛もそんなに苦にならないそうだ。私もその口である。

いったん収束しかかったコロナは、最近、感染者が全国的に急増し、「第2波」がやってきている。ところが、こんなに増えているのに政府は第2波とは明確に言おうとしない。感染防止と経済を両立させないと、社会が動いていけないのも事実だが、国民に信頼されていない政府の対策では「笛吹けど踊らず」になってしまう。

コロナ禍で厳しい観光支援のため、前倒しで進める「GoToキャンペーン」がその最たるものだろう。ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるのだから、なかなかうまく動かない。コロナ対策で右往左往する安倍政権は、梅雨空のようにうっとおしい、と思うのは私だけだろうか。“牛のよだれ”のように長い政権が「一新」されるのが一番のカンフル剤かもしれない。

【午睡/2020.7.27】


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