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株式会社 廣文館
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コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《いつもと違う夏》

コロナ禍の話からいい加減におさらばしたいのだが、そうは問屋が卸さない。春の第1波の時、「コロナウイルスは高温や紫外線に比較的弱い」という情報が伝わり、「夏になれば収まる」と安心した思いがある。ところが、暑い夏になってもコロナ感染は一向に衰えようにない。むしろ、第1波より大きな第2波が押し寄せてきている。

とりわけ、東京や大阪、名古屋、福岡など大都市だけでなく、地方にも感染が広がっているのが気がかりだ。人が移動すればコロナが広がるのは避けられない。タイミングの悪い観光支援の「GoToキャンペーン」で混乱するばかり。東京都の医師会会長が「政府の無策」に怒りの声を上げていたが…。

今年のお盆は今までにない状況だった。都会から田舎にコロナウイルスを運んではいけないという帰省の自粛で、新幹線や飛行機はガラガラ。高速道路の渋滞もなかった。故郷の田舎では長年続いている「盆踊り」が中止になった。私も田舎に帰らず「巣ごもりお盆」にあいなった。

いつもの夏休みには、台湾から孫たちが帰ってきて1カ月近く滞在する。それも、この夏は日本に帰ってこれない。おまけに、日本列島は連日の猛暑。40度近くになる日中は、まさに「命に危険な暑さ」である。夜は夜で「熱帯夜」。熱中症で病院に運ばれる人が急増している。一日中、クーラーをかけていると、何だか体調がよろしくない。友人。知人と会うことも話すことも少なく、ストレスばかりたまっていく。

コロナの影響は、音楽業界、飲食店、観光関係などなどあらゆるところに広がっている。このままでは、世界中が“沈没”してしまうのでは、と心配になる。ワクチンが開発されれば本当に収まるのだろうか? 来年の東京五輪も厳しいのでは? と不安ばかり募る。なんだか暗いトンネルに入って出口が見えない感じである。

ただ、嘆いてばかりでいても仕方がない。これまでも、人類はコロナやスペイン風邪などの感染症から立ち直ってきた。いつもとは違う夏だが、「朝の来ない夜はない」と楽天的に考えて日々暮らそうと思うようにしている。

【午睡/2020.8.17】


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