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株式会社 廣文館
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コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《春遠し》

「冬が過ぎれば、必ず春が来る」。昨年末のコラムは、こう締めくくった。この言葉には、願望が強く込められている。早くコロナが収束してほしい、という願望である。ところが、現実は厳しい。年が変わったから収束に向けて好転するわけではない。年明けから、感染拡大がどんどん進み、緊急事態宣言を発令せざるを得なかった。

某大学の非常勤講師として週一講義をしているが、アナログ人間の私がリモート授業をせざるを得ない状況になっている。また、毎週土曜日、安息日礼拝に出かけている教会でも、マスクのまま讃美歌を歌っていいる。友人との会食はもちろん、会うこともない。外食や街に出かけることもない。まさに巣ごもり生活である。

半月過ぎて、一つの流れが生じてきた。菅政権ではどうにもならない、という世論の声である。後手後手に回るコロナ対策や、記者会見で官僚の作文を棒読みする発信力のなさ。その記者会見も、人数や質問を制限する器の小ささが明らかになった。官房長官としては有能だったかもしれないが、総理の器ではなかったということだろう。厳しい言い方をすれば、リーダー失格である。「それならば誰が総理になればいいのか」と問われた時に、名前がすぐ出てこないのが今の日本の不幸である。

2021年の希望だった東京オリンピックも、黄信号から赤信号になりかけている。日本だけでなく、欧米を中心に新型コロナはまだまだ猛威を振るっている。ワクチン接種が既に始まっている国もあるが、行き渡るまでかなり月日がかかる。さらに、ワクチン接種したからすぐにコロナ感染が収まる、というわけでもなだそうだ。こんな状態で、オリンピックが開けるわけがない。

何だか新年早々、後ろ向きな話ばかりになってきたが、17日朝のテレビ番組「がっちりマンデー」を見ていたら、暗かった心が少し晴れた感じだ。「すごい社長大集合SP!」として、ニトリの似鳥会長、星野リゾートの星野代表、日本交通の川鍋会長らが出演。とにかく、考え方がポジティブなのである。対談の中で良いことがあればすぐに取り入れよう、という前向きさに感服した。ネガティブからポジティブへ―コロナ禍の中で生きる秘訣かもしれない。

【午睡/2021.1.18】


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