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株式会社 廣文館
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コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《墓碑銘2022》

新聞にその年の墓碑銘が出ると、年の瀬をかみしめる。2022年も残り少なくなった。“今年の漢字”は「戦」。ロシアのウクライナ侵攻は衝撃だった。今の時代に戦争が起こるとは…。収束の兆しはないまま、多くの人たちが命をおとしている。

理不尽な戦争の犠牲になるのは、あまりにも悲しすぎる。それでも、すべての人間は寿命がある。今年も多くの人が亡くなった。とりわけ衝撃的だったのは、凶弾に倒れた安倍晋三元首相(7月8日、67歳)だろう。個人的には好きではなかった政治家だったが、こんな暴力は許しがたい。

日本を代表するファッションデザイナーの三宅一生さん(8月5日、84歳)は広島県出身、森英恵さん(8月11日、96歳)は島根県と、2人とも中国地方出身。被爆者でもある三宅さんは、日本の伝統文化をアピールしながら洋の東西を問わない斬新なデザインを示した。森さんはチョウをモチーフにしたデザインで広く活躍した。

スポーツ界では、元プロ野球西鉄投手の池永正明さん(9月25日、76歳)と、元ロッテ投手の村田兆治さん(11月11日、72歳)は、いまだに投げる雄姿がよみがえってくる。下関商高出身の池永さんは、1970年に八百長疑惑「黒い霧事件」で永久失格になり、2005年に解除された。すごい投手だっただけに、事件の真相はともかく残念でならない。福山電波高出身の村田さんはマサカリ投法で知られた。火事で亡くなった最期が悲しかった。

私の個人的な記憶に残る人としては、「ドカベン」「あぶさん」などの野球漫画を描いた水島新司さん(1月10日、82歳)、歌手で俳優の西郷輝彦さん(2月20日、75歳)、ノンフィクション作家の佐野眞一さん(9月26日、75歳)、映画監督の崔洋一さん(11月27日、73歳)、京セラを世界的企業に育て上げた稲森和夫さん(8月24日、90歳)を挙げておきたい。

海外では、英女王のエリザベス2世(9月8日、96歳)と旧ソ連の元大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏(8月30日、91歳)、サッカー日本代表の元監督でボスニアヘルツェゴビナ出身のイビチャ・オシム氏(5月1日、80歳)が帰らぬ人になった。合唱。 

【午睡/2022.12.21】


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