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株式会社 廣文館
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コラム・ブックレビュー
広島在住のコラムニストによる “社会時評”コーナー! 月1回のペースで「読むことの楽しさ」をお届けします。

《ウクライナ侵攻から1年》

ロシアのウクライナ侵攻開始から、2月24日で1年。プーチン大統領は「米欧が始めた戦争を(ロシアが)終わらせようとしている」と米欧に責任転嫁し、侵略を正当化する。こんな理不尽がロシアなら通用するのだろうか。

プーチンによって、かつてスペイン、イギリス、ドイツ、日本も行った侵略が過去のものではないことを思い知らされた。時計が巻き戻されたようである。ロシアもウクライナも妥協できない状況になり、戦争の長期化は必死だ。毎日多くの死者が出ているのに、誰もプーチンの暴挙を止めることができない。ロシア国内の戦争反対ムードが大きくなるのも、今のところ期待できそうにない。

プーチンは核兵器で脅しもかけている。このウクライナ侵攻そのものも、当初は誰も予想していなかった。プーチンの心は誰も分からない。例えば、失脚しそうになった場合、やけになって核兵器を使う恐れもあるのではないか。このままでは、第3次世界大戦も現実味を帯びる。

人間は何と愚かな生き物だろう。過去の悲惨な戦争体験から何も学んでいない。成長するどころか、退化しているのではないか。テクノロジーの発展で、すべての国や地域がグローバルにつながる世界になっている。それだけに、ウクライナ侵攻は世界中に計り知れない影響を与えた。世界は分断され、エネルギーをはじめ小麦粉などの食料不足は深刻だ。それに伴い、物価が高騰するなど経済的な混乱も生じている。

ネットで世界中がつながっている時代。ロシアの砲撃やミサイルで破壊された建物の映像を毎日、目の当たりにしている。ウクライナでは人口の3割、1300万人超が避難し、第2次世界大戦後の欧州で最大規模の戦争になった。

20世紀は「戦争の時代」と言われた。ところが、21世紀も人間が人間を殺しあう紛争が世界中で絶えない。生きているのが悲しくなる時代だもう一度言う。人類は何と愚かな生き物だろう。。絶望感すら覚えてしまう。

【午睡/2023.02.24】


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