第165回芥川賞・直木賞受賞作品が、
2021年7月14日(水)に発表されました!
【芥川賞】
■『彼岸花が咲く島』/李 琴峰(り ことみ)
文藝春秋刊 1,925円(税込)
彼岸花の咲き乱れる砂浜に倒れ、記憶を失っていた少女は、
海の向こうから来たので宇実と名付けられた。ノロに憧れる島の少女・游娜と、“女語”を習得している少年・拓慈。
そして宇実は、この島の深い歴史に導かれていく
■『貝に続く場所にて』/石沢 麻依(いしざわ まい)
講談社刊 1,540円(税込)
コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。静謐な祈りをこめて描く鎮魂の物語。
ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。
人を隔てる距離と時間を言葉で埋めてゆく、現実と記憶の肖像画。
【直木賞】
■『星おちて、なお』/澤田 瞳子(さわだ とうこ)
文藝春秋刊 1,925円(税込)
鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とはーー。
父の影に翻弄され、激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。
■『テスカトリポカ』/佐藤 究(さとう きわむ)
KADOKAWA刊 2,310円(税込)
メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、
対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の
臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。
川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、
その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていくーー。
|